2015年03月31日

久しぶりにホームページの更新をしつつ思うこと。

ずっと放りっぱなしだったサイトの更新に、今年に入ってから手を付けはじめた。まず2月に胡舟クラフトに久しぶりの新作をアップして、3月からはSTARDUST BOXを少しずつ修正している。
STARDUST BOXは2001年に作った古いサイトなので、今見ると拙い部分もあって、久々にじっくり眺めているとちょっぴり恥ずかしい。ソフト任せでテーブルに画像やテキストを適当に散りばめているからソースは混沌としてるし、デジカメの画像はデジタル一眼レフ全盛の今見ると、画像が小さいし色も薄い感じ。でもあの頃はネットとデジカメにはまって夢中だった。北海道に来たばかりで周囲がもの珍しくて毎日写真を撮っていたし、ネットでは活発にいろいろなサイトや人と交流を持っていた。そんなあのときの心の新鮮さや熱さが、サイトの端々に現れていて懐かしい気持ちになる。

2003年くらいまでは個人でホームページを作ることがわりと盛んだったように思う。当時Yahooは(人力で!)個人サイト中心に集めてポータル作りをしていたし、パソコンにはデフォルトでホームページビルダーが入ってて、フリーのエディターソフトも色々あった。(私はもっぱらフリーのエディターを使っていた。)初心者向けホームページの作り方の本もたくさん出ていた。メモ帳にテキスト打ちで作る強者もいた。素材や壁紙の需要も高かったから、素材を扱うサイトもたくさんあった。タグがどうのスタイルシートがこうのなんて気にせず、多くの人が気楽にホームページ作りを楽しんでいた、ネットの古き良き時代だったと思う。その後はブログ、SNS、ツイッターなどのネットサービス利用に移行していったのは周知の通りだ。

最近でも新しい個人ホームページは作られているんだろうか?アフィリエイト目的のサイトなら毎日掃いて捨てるほど沸いてるけど、一からHTMLページを作りお庭や猫の写真なんかを貼った、昔ながらのホームページってどうなのだろう。少々難があったとしても、好きな画像や素材がぺたぺた貼ってあったりする個人のサイトは「その人らしさ」が垣間見えてほのぼのする。今はブログやFacebookなど手軽で便利なサービスがいろいろあるけど、HTMLサイトの手作り感までは出せない。

ところで最近Googleウェブマスターツールから通知が来た。「あなたのサイトはモバイルに対応していないので検索順位に影響するかもしれない。サイトをモバイルに対応させましょう」という内容だった。この4月にGoogleはアルゴリズムを大きく変更し、スマホに対応しているサイトを重要視する方針を打ち出したのだ。スマホ全盛の時代なのは理解してるけど、すでにある古いHTMLサイトをスマホに対応させようとすると、ものすごく大変な事になるのだ。

テーブルに文章や画像をはめこむだけで良かった、子供でも高齢者でも気軽に作れた「ホームページ」は、いつしか専門知識が必要な「ウェブサイトデザイン」になってしまった。ブログの登場で広まったスタイルシートくらいなら検索しながらなんとかなったけど、スマートフォン用ページを別に作ったりレスポンシブデザインに変更するには、専門知識とかなりの時間が必要になる。ただの一般人にはほぼ無理に等しい。

検索エンジンに合わせたサイト作りをしましょうとGoogleは言ってきたわけだけど、それっておかしくない?と思う。別に検索で上位表示しなくてもいいやと割り切って気にしなければいいのかもしれないけど(胡舟クラフトでは少々事情が違うけど)、よその個人サイトも検索でヒットしにくくなってしまうのはちょっと困る。なぜなら植物の栽培方法とか木工や金属加工などを検索すると、確かな情報を提供してくれるのはたいがいHTMLでしっかり作られた昔ながらのホームページだからだ。

私を含め物作りが好きな人間はホームページも早い段階で自作している人が多い。そしてそういうホームページには良質な情報があることが多い。ブログと違ってホームページは作るのに手間がかかるし全体的に構築しないといけないので、情報も整理されて詰め込んであったりするのだ。でもそういう古いサイトはSEOやCSSなど入れてないものがほとんどで、検索エンジンと相性が悪い。私もそうだけど、自分の文章や写真や知識を整理し分類してネットに載せることだけで十分満足だったのだ。この上SEOやら検索エンジンに好かれるスタイルシートを使用したデザインやスマホ対応デザインにまで手を伸ばそうとすると、ホームページを更新するのが億劫になってしまう。

内容の充実こそがウェブサイトの肝でしょう。内容が充実したサイトを探し出して表示するのが検索エンジンの努めでしょうが!良い情報があるかどうかではなく、スマホに対応してるかどうかで検索結果を決めるなんてナンセンスだ、機械的すぎる。STARDUST BOXを例に言えばたしかにスマホに対応したデザインではないけど、スマホで見るのが不可能ってわけじゃない。拡大などの操作をすれば良いだけだ。もしくは、スマホで検索してる人に対してだけスマホ対応ページを上位に持ってくればよいので、一律でスマホ至上主義な検索エンジンに移行するのは文句も言いたくなる。

そうでなくても昨今は検索していてすぐ出てくるのはwordpressとかNAVERのようなまとめサイトとか、アフィリエイトやビジネスがらみが圧倒的に多い。それらはSEOばっちりで検索エンジンにマッチングさせているからだ。情報が充実してるならいいけど、そういうサイトは内容が画一的なことも多いし見た目もわりと画一的だ。今どき人気のシンプルでクールなウェブデザインは、結局みな似たり寄ったりになって個性が乏しいように感じる。かつての個人サイトにあったような人間味や個性といったものが、今ネットからどんどん失われていってるように思えて仕方ない。Googleが打ち出した方針は画一的なSEOサイトをますます増やし、検索エンジン最適化していない良サイトをないがしろにし、個人がホームページを作るハードルをますます高くすることになるだろうと思える。

今さら個人ホームページなんて誰も作らないのかもしれない。私のサイトも浜辺の漂着物さながらに忘れられて取り残されているのかもしれないけど、かといって片付ける気にもならないのでまだまだ転がしておこうと思う。ときどきこそっとちょっぴり更新しながら。
posted by kobune | Comment(0) | 散文
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