2014年04月20日

お守りの天珠を拾った話。

2013年の秋、実家で法事があるので私ひとり里帰りすることになった。鉄道で北見まで出てから空港行きのバスに乗り換えるため、北見駅からバスターミナルへ徒歩で移動中のこと。駅前ロータリーで信号待ちをしているとき、ふと足元を見たら何か落ちている。見たとたん釘付けになった。天珠だったからだ。すぐに拾ってハンカチで包み、旅行バッグのポケットに仕舞った。

天珠というのはチベットに古代から伝わるお守りで、1500年以上の歴史があるそうだ。メノウや玉随を円筒形のビーズにしたものに、特殊な方法で模様を焼き付けて作る。模様には眼を象徴する◎が描かれる。眼の数によって一眼天珠、二十眼天珠などさまざまな種類があるらしい。チベットでは代々家宝として受け継がれ、本物は市場に出てくることはほとんどないので、現在流通しているのは中国製のレプリカだ。
去年はこのブログでも書いた夫の邪眼騒動などもあって、邪視のお守りについてネットでつらつらと調べたりしてたから、落ちていたのがすぐ天珠だとわかったのだ。知らなかったら単に変なビーズだと思っただけで、拾ってお守りにしようなんて考えなかったはず。

その天珠ももちろんレプリカだったけど、拾ったときは嬉しかった。実は帰省が少し不安だったから。今回実家では老父が長時間の運転をしなければならないこととか。でも拾った天珠(レプリカ)を握って「これでもう安心」と感じた。そう思いたかったのかもしれないけど、不安だった気持ちが前向きになれたし、北海道に帰るまでそれは続いた。
もしも旅の前に買い求めたとかだったら、それほど信頼しなかったと思う。街で売ってるパワーストーンの類いは信じない質だし、飾りか気休め程度にしかならなかったろう。
でも出発の日にタイミング良く拾った時には「これを持っていなさい」と授けられたと感じた。別にレプリカでもかまわない。男の子が消しゴムで強力なお守りを作るマンガがあったけど、なにか縁だとか心の拠り所を強く感じられるモノはお守りになるのだと思う。

帰宅してから調べてみたら、私が拾ったのは「六眼天珠」で亀甲模様の中に6つ眼が描いてある。(画像は楽天のものを借りた。)眼の数によって込められた意味が異なるというけど、意味は後付けが多いらしいし特に気にしてない。私には「お守り」というだけで十分だ。確かなのは「眼」を描くことは古来より東西問わず災い除け・魔除けの力を持つとされてきたこと。今も拾った天珠はいつも持ち歩くバッグに入れているし、夫が出張の時は夫に持たせた。
posted by kobune | 散文
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